※サイトリニューアルに伴い一部書き直しました
この記事を書こうと思ったきっかけは、当時あるマッチングアプリのプロフィールに「きちんと働いてる人」と書いたことに対して、女性から「会ったり電話してイメージと違いすぎるってなったら申し訳ない」という理由で対面を断られたからである。あんまり深く考えず軽い気持ちで書いてしまったことを反省する意味も込めて、自身が考える「きちんと働いている人が持つ魅力とは何か」を考えてみる。
まずは広辞苑で引いてみると当然ながら下にあるような意味となるのだけれど、求めている内容とは違うとすぐに分かる。
・きちんと=真面目に、誠実に
・働く=サービスを提供すること、社会に貢献すること
これを満たしている方が魅力的なのだろうか?誰かモデルを考えてみる。仕事と魅力が結びついている人は誰だろうか。
ここでどうしても出てきてしまうのが、モデルを自分の理想的な働き方をしている吉田直樹さん。
吉田さんはFFXIVのプロデューサー兼ディレクターで、スクウェア・エニックスの取締役執行役員を務めている。
ゲームも魅力的だが、彼の人柄が印象的で、彼のエッセイを読んでいて自分も日々赤裸々に物事を綴ってみたいと考えたきっかけになった方だ。こんな人になりたい。著書も載せておこう。(気分はすっかりテンパード)
「きちんと働いている人」で最初に思い浮かんだ吉田さん、個人的にどんな印象なのかを羅列してみようと思う。
■吉田直樹さんの印象■
【生活における仕事の位置付け】
・ゲーム(仕事)が趣味になっている
・仕事が楽しい、考えることが楽しい
【ユーザー思考】
・自分のサービス(ゲーム)が好き
・自分のサービスの良い点と悪い点を把握している
【ビジネス思考】
・提供者としての責任を認識している
・ユーザー目線と提供者(開発者)目線を理解している
【コミュニケーション】
・素直である。包み隠さず話す(ように見える)
・会話の中で曖昧な言葉を定義付けることができる
・論理的に検討し、判断できる
・苦手なものを苦手と言い切れる
ざっと挙げてみた10点を掘り下げてみるために重み付けしてみよう。
主観で、自分が大事だと思うものは3点とする。(理由は2つ記載し、(+)は良い点、(-)は悪い点としてみよう)
■仕事と魅力を結び付けるための重みと理由■
【生活における仕事の位置付け】
・ゲーム(仕事)が趣味になっている:1点
→誰もが趣味を仕事に出来るわけではないから(-)
→趣味でなくてもちゃんと働いている人もいるから(-)
・仕事が楽しい、考えることが楽しい:3点
→前向きにとらえる姿勢は必要だから(+)
→始める前から思考停止は成長しないから(+)
【ユーザー思考】
・自分のサービス(ゲーム)が好き:2点
→好きになるくらい考えることは働く上で重要だから(+)
→時には盲目になることが求められるから(-)
・自分のサービスの良い点と悪い点を把握している:3点
→視野の広さと客観視はサービスをより良くするから(+)
→どちらも把握していなければ不十分な提供になるから(+)
【ビジネス思考】
・提供者としての責任を認識している:3点
→時には何が何でもやり切ることが求められるから(+)
→誰かを頼ることも信じることも自分の検討結果だから(+)
・ユーザー目線と提供者(開発者)目線を理解している:3点
→利害関係者の目線は全て把握する必要があるから(+)
→仕事は自己満足では成り立たないから(+)
【コミュニケーション】
・素直である。包み隠さず話す(ように見える):3点
→嘘はいつかばれるから(+)
→一緒に仕事したいと思える人はみんな素直だから(+)
・会話の中で曖昧な言葉を定義付けることができる:3点
→納得感は定義の決定から生まれるから(+)
→未来を想像するにあたり曖昧さは壁になるから(+)
・論理的に検討し、判断できる:3点
→「なんとなくこれでよい」は何も生まないから(+)
→「これでよい」と考えた理由は存在するはずだから(+)
・苦手なものを苦手と言い切れる:3点
→人は1人では生きていけないから(+)
→いざという局面で周りの助けを得られるから(+)
3点が多いのは尊敬する人なので仕方ないとして…
3点となった点と理由から頻出するワードや関連性のあるワードを抽出してみる。
■頻出ワード・関連性のあるワード■
「楽しい」「能動的(=主体的)」
「思考」「判断」「定義」「納得感」
「視野」「客観的」「責任(=当事者意識)」
「素直」「助け」「集団(=一人ではない)」
ざっくりこんな感じなのかなぁ。上記のワードを組み替え類義語に変え追加しつつ、文章にまとめてみる。
「きちんと働いている人」とは、
- 様々な視点から思考し尽くした結果得られる喜びや達成感を得た経験があり、働く上で経験を生かし楽しめる人
- 思考にあたり定義を明確にし、他者と認識齟齬のない判断を行うことができる人
- 喜びや達成感について、仕事は1人では成り立たないことを理解し、時には助けを求められる人
- 上記を実現するための大前提として素直である人
最後に、思考の流れを整理しよう。
■思考の簡略化■
1.議題の用語を定義する
2.反論(アンチテーゼ)を出す
3.モデルケースを出す
4.観点を出し、評価する
5.重みを付け、理由を出す
6.出てきた用語を抽出する
7.用語を変換しつつ、文章化する
上記のような仕事の打ち込み方をしている方に魅力を感じるようである。
魅力というより、こうなりたいという自戒の念から書いたのかもしれない。
これをマッチングアプリのプロフィールに記載したら変な人だと思われるだろうなと思った。全く難しいなぁ。笑